
ついにこの日がやってきた。
以前、富山の姉に依頼してゲットしたチケットを、ついに使う日が来た。
当日の往復の珍道中記は別途投稿するとして(するのか...?)、当日はあいにくの雨。
いろいろあって到着した富山市に、さっそく手痛い仕打ちを受けた。
会場のオーバードホールに併設されている駐車場に入ろうとしたら、「車高制限: 1.5mまで」の文字が...。
(ーー;
仕方なく、道を挟んで、富山駅に併設された市営駐車場に車を入れて、会場へ行くと、更なる仕打ちが...。
<会場入り口に貼られた公演案内。右下の白い貼り足し部に注目>
「当日券、あります」だぁ?
ナメとんか、富山ぁ!! (*1)
凸(-_-メ)
深層心理でかなり動揺したらしく、写真もかなりブレている。
(↑言い訳)
なんで富山に来るのかなぁ...
去年も当日券が残ってたとかじゃないのかなぁ...
そんなだったら、名古屋とか福岡あたりを公演先に入れればいーんじゃないのかなぁ...
いろんな思いが頭を過る中、いよいよ会場へ。
入り口では、お姉さんがチケットをモギってくれながら「会場を一旦出られる場合は、半券をお持ちください」とおっしゃった。
おお、さすが富山。
途中で抜けても、また戻ってこられるのか。
東京辺りじゃ、こうはイカンだろなぁ...と思いつつ、さらに歩を進めると、今度は会場の職員(?)のような制服を着たお姉さんが現れ、「お席までご案内いたします」とのこと。
いやいや、全席指定のチケットには、とうぜん席番などは書いてあるし、別にいーよ...とも思ったが、ヒマそうだったので、お願いすることに。
案内された席についてみると、ステージに向かってやや左側、ステージからは10mほど距離がある。
これは、Bob の手元も見えるし、Harvey の表情もばっちり見えて、ベストポジションじゃん!

<ステージを正面から見ると、こんな立ち位置>
そんなことを思いつつ、カメラを片手にホール後方へ移動して、開演前の風景を一枚撮ろうかと思ったら、中途半端にスーツを着たおじさんに声をかけられた。
「あのー... 撮影はご遠慮願いたいんですが」
「あ、そうですか」とSoftBank のお父さんのようにあっさり応えて、素直にカメラをしまったものの、これにはいつも納得がいかない。
開演中の撮影は、そりゃあいろんな利権が絡んでくるだろうから、写真撮影などは困ると言われても納得するが、ステージには誰もいないのに、なぜ撮影はNGなんだろう?
そんなことを思いつつ、待つこと十数分。
ついにそのときはやってきた。
うっすらとスモークを焚いたステージに、黒を基調としたパンツに、白のシャツを着た4人のおっちゃんたち(笑)が登場した!
実は、Bob James が今年70歳を迎えるので、健康上の理由で公演がキャンセルにならないか、心配していたのだ。
(↑高校生のとき、Sammy Hagar が風邪をひいたとかで、Van Halen 広島公演がキャンセルになったのを、広島駅まで移動してきて思い知らされた苦い経験あり)
加えて、当日の会場を見渡すと、後ろ半分の席はほとんどが空席だったので、「今日は気分が乗らないね」とか言われて、急遽公演中止とかなったりしないか、とも心配していた。
(↑大学生のとき、広島のアステールプラザで、前から十数列しか客がいなかったYESの公演の開演前に、知人のN氏とヘンな汗をかいた覚えあり)
何はともあれ、おっちゃんたちは、爽やかな(しかし、枯れた)笑顔を振りまきつつ、それぞれの持ち場についた。
そして、厳かなSEが滑り込むように流れ出し、暗転したステージの足下から会場後方に向かって蒼い光が放たれる中、"Galaxia" (Album "Heartfelt"より)の演奏が始まった。
この瞬間をなんと表現したら良いのだろう。
事前に、予習もかねて何度もiPod で聴きまくり、おそらく1曲目はこれだろう...と予想していたにも関わらず、その音の印象は、ヘッドフォンで聴いていたそれとは全く異なっていた。
個々の楽器の音、それらが織り成す曲の雰囲気、体全体に感じる音圧、そして、たった4人しかプレーヤーがいないとは思えないほどの圧倒的なスケール。
たぶん、涙が出たと思う。
今になって考えてみると、不思議に思うのだが、泣いたと思う。
世界最高峰の4人のプレーヤーが紡ぎだす音の凄さを、改めて思い知らされた瞬間だった。
3曲目に、大好きな"Chant" (Album "Between The Sheets"より)が演奏された。
大好きな曲だが、テーマとなるフレーズ以外、つまり各人のソロパートは、知っているそれよりも大幅に変わっていた。
普通ならがっかりするのだろうが、今回は良い意味で裏切られた。
各ソロパートは、各人の持ち味を十分発揮するアレンジになっていた。
中でも一番気に入ったのは、Nathan East のソロで、ベースとユニゾンで歌う代わりに、Bob James との掛け合いが仕掛けられており、
なんと彼は、Bob が即興で弾いたピアノのメロディを、ベースとユニゾンで口笛で吹いてみせたのだ。
もちろん、演奏後には客席から盛大な拍手が送られた。
これにはメンバも気を良くしたのか、Nathan がMC で「アリガトウゴザイマス! トヤマノミナサン、タノシンデクダサイ!!」と日本語で挨拶した。
以降、大好きなLee Ritenour 在籍時代の曲は1曲も演らなかったのだが、不思議なことに、退屈するどころか、「なんで今までこの曲を好きじゃなかったんだろう」というくらい、楽しみながら聴けたのだ。
特に、"Journey" (Album "Journey"より)が聴けたのは、個人的には嬉しかった。
この曲は、メロディはシンプルだが、「じんわりと心に効く曲」なのだ。Nathan の優しい声ともマッチしていると思う。
また、アンコールの2曲目では、各人のソロと掛け合いをたっぷり盛り込んだ曲(残念ながら曲名を知らないのだが、Bob のソロ曲か何かだろうか...)が演奏され、会場は手拍子でそれに応え、おおいに盛り上がった。
曲の最後では、Bob が立ち上がってピアノを演奏し、「おいおい、大丈夫か?」と心配になるほど熱の入った演奏だったが、それに応えるLarry のオカズも彼ならではのクールなもので、観客の笑いを誘っていた。
そんなこんなで、あっという間の2時間が過ぎた。
まさに「夢のような」時間だった。
演奏を終えたメンバは、4人並んで丁寧にお辞儀をし、舞台の袖に引っ込む前にファンサービスで握手をしてくれた。
ここぞとばかりに駆け寄って、広島の知人のN氏に頼まれていた伝言を、握手してくれたBob に伝えた。
「来てくれてありがとう。広島にも来てね!」
「次の機会にね」
(* 上記の会話は、もちろん英語でやりとりされた)
ちゃんと伝えたからな! >N氏
*1:
余談だが、同じく今回のツアーで珍しく(?)公演先に選ばれたつくば市の会場は、当然、ソールドアウトだったようだ。

<やっぱ、これがフツーだよなぁ...>
2:
参考まで、当日のセットリスト(一部、うろ覚え...)を以下に記す。
Galaxia
Fortune Teller
Chant
Eastern Sky
Sebastian
Bob's solo
Blues Force
Argentina
Making Up
Larry's solo
Journey
Tally Ho!
-encore-
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