時折のぞく程度のCNET Japanに、気になるタイトルの記事があったので、読んでみた。
曰く今回の研究の結論は、これらの電気自動車によって削減される温室効果ガスの量はごくわずかにすぎないのだそうだ。
しかも、この苦言を呈しているのは、なんと、ある環境保護団体のドイツ支部だというから驚きだ。
具体的にはリンク先を参照して欲しいが、この研究がまとめられたドイツの自動車事情を考慮すると、電気自動車が大量に導入された場合、そのエネルギー源である電気を充電するのに必要な電力をまかなうため、これまで以上に大量の電力を生産する必要があるとのことだった。
ここまではなんとなく判るが、その先が、当地ドイツの事情が絡んで、大きな問題になってくる。
「発電には石炭を使用しているが、大量発電のために、これまで同様に石炭による発電を行うと、そのCO2の排出量は、(ハイブリッドカーや電気自動車ではなく)通常のガソリン車が排出するそれよりも、上回ることになる」というのだ。
これでは、元も子もない...というか、君子危うきに近寄らず...というか、木を見て森を見ず...というか。
(↑意味違ってます...)
もちろん、記事にもあるように、これはあくまでも「ドイツの事情を考慮した場合」の結論であり、火力や原子力などの代替手段を用いて発電をするのなら、この結論は当てはまらないケースも出てくるだろう。
しかし、「より電力を消費することになる」ということや、「そもそも、エネルギーを蓄えるバッテリを製造する段階で、環境には良くない工程をふまえなくてはならない」などという意見もあるように、一概には解決に至らない...というのが実情であろう。
いずれは枯渇する化石燃料と、それらが発生するCO2を一度に解決するには、確かに電気自動車は現時点で最良の選択かもしれない。
しかし、すでに、あらゆる有機物質から電力を得る方法も現実化している。
あとは、それらを現実的に有効なエネルギー源として使えるレベルまで引き上げることができるかどうか...という部分が肝要であろう。
言うまでもなく、「今を生きている」人間には(結果的には)「今しか見えていない」ことが往々にしてある。
しかし、どこまで将来に思いを馳せられるか、別の言い方をすれば(月並みな表現だが)自分の大切な人たち、つまり、私たちの子孫がいつまでも幸せに暮らせる環境を遺せるか...という部分に、どれだけ多くの人が注力できるか?ということが、ますます重要になってきた。
「覆水盆に返らず」
古の賢者たちが遺した言葉は、誰の頭の中にも残っているはずなのに、その教えとは相反する現実ばかりが蔓延っているのはなぜか?
人間というのは、つくづく「悩みの種」だと思う。
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